全国高体連アーチェリー専門部は、アーチェリーを通じて高校生の健全な心と体の発達を促しながら、競技の普及と競技力向上を掲げ、インターハイや全国選抜大会などで高いレベルでの競技会を実施し、国際大会で活躍できる選手の育成を行ってきました。
アーチェリー競技は、矢を弓で射るというスポーツですが、科学的理論に基づく精密さ、集中力と技術、そして心理的な要素が重要な役割を果たしています。競技の特質上、日頃の練習では目標設定をおこなうことが重要で、継続的な練習と目標を意識した努力が必要となります。この努力を積み重ねることで、達成感や自信を得ることができます。
また競技会では、高いパフォーマンスを出すために極めて高い集中力が必要で、自分の内面と向き合うことが求められます。加えて、炎天下や寒冷時もその集中力を途切らせず、荒天時の風や雨といった状況下では的確な判断によってシューティングを行う必要があります。
アーチェリーは個人競技ではありますが、チームとしての協力や支援も欠かせません。団体戦では、チームメンバーとの信頼関係やコミュニケーションが重要になり、特にトーナメントでは相手との駆け引きも含め、強いメンタリティが必要となります。
このようにアーチェリーは身体的な技術と集中力、的確な状況判断力、目標設定とチームワークで成り立つ競技であり、個々の射手が自己の限界を超え、高いパフォーマンスを発揮するために継続的な努力と精神的な強さが求められます。
全国高体連アーチェリー専門部では、優れた指導者や熱心な選手が集まり、一体となって成長してきました。私たちはその伝統を受け継ぎながら、さらなる高みを目指します。今後も皆さんと共に、努力と情熱を持って、アーチェリーの世界で輝かしい成果を築いていきたいと思います。皆さんと共に素晴らしいシーズンを過ごせることを心から楽しみにしています。
公益財団法人全国高等学校体育連盟アーチェリー専門部 専門部長山内 守明
