公益財団法人全国高体連アーチェリー専門部は、昭和37年に近畿で高校生を対象に「近畿総合体育大会」が開催された事に端を発します。
その後、昭和43年「第1回全国高校アーチェリー競技会」が東大阪市で開催され第3回からは名称を「全国高等学校アーチェリー選手権大会」と改め現在に至っております。また、昭和46年には、組織の名称を「全国アーチェリー連盟高校部」とし、全国高体連加盟に向け組織の充実、登録数の拡大、選手育成にと努力を重ね、昭和63年5月ついに全国高体連への加盟が承認され、現在の「全国高体連アーチェリー専門部(以下、全高ア専)」に至っております。
全高ア専では、夏に「インターハイ(全国高校総体)兼全国高等学校アーチェリー選手権大会」と、春に「JOCジュニアオリンピックカップ・全国高等学校アーチェリー選抜大会」を開催し、毎年優秀な選手を世界ジュニアー大会大会や全米選手権大会に派遣しています。昭和63年当時高校生であった甲府第1高等学校の生徒であった中込恵子選手が日本代表としてオリンピックに参加した事は記憶に新しいところであります。
その後も全高ア連から巣立った選手が日本代表としてオリンピックや世界大会に出場して活躍しています。しかしながら、日本の実力が世界から遅れを取っていることも事実であります。そこで我々は、世界に通用する選手育成のため頑張りたいと思います。
また、我々が担っているものにもう一つ重要なことがあります。それは、他の種目と異なりアーチェリーは大半の生徒が高校に入ってから競技を始め、スタートが皆同じになるため、それまで運動クラブの経験のなかった生徒も比較的容易に始めることができるということであります。それまでスポーツと無縁であった生徒にアーチェリーを通じて何かひとつでも伝えることができればと考えています。
昭和13年 | ・アメリカから帰国した、菅 重義氏により日本にアーチェリーが紹介される。 |
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昭和22年 | ・日本洋弓会が設立される。(愛好者が増加傾向) |
昭和34年 | ・日本アーチェリー協会設立 (学校への活動用具貸与による援助始まる) |
昭和37年 | ・高校生を対象とした近畿総合体育大会が、全国で初めて開催される。 |
昭和43年 | ・第1回全国高校アーチェリー競技会開催(東大阪市・旧布施市) |
昭和44年 | ・第2回全国高校アーチェリー競技会開催(静岡県) |
昭和45年 | ・競技会の名称変更「全国高等学校アーチェリー選手権大会」以後より今日に至る。 |
昭和46年 | ・選手権参加規定変更・任意参加を各都道府県で2校以内と前年度優勝校に参加を制限 ・組織を「全国アーチェリー連盟高校部」に改称 |
昭和49年 | ・選手権参加規定変更・各都道府県の代表校制に変更、男女1校と前年度優勝校に改正 ・優勝碑「ダイアナ」(狩猟の女神:ギリシャ神話)が新たに新調される。 (川上源一氏と滋賀県協会の格別の好意により、ブロンズ像制定) 【製作者:小谷 謙氏・日展会員・京都府在住】 |
昭和51年 | ・運営組織の、より一層の明確化が図られる。 ・木村好治氏(青森県アーチェリー協会・元名久井農業高校校長)を初代高校部長に選出 ・改定組織関係役員決定 |
昭和52年 | ・選手権参加規定変更・団体出場校以外の学校より、個人選手の参加を認める。 |
昭和53年 | ・大会開催基準・運営細則に関する全面的な見直し、改正に着手 ・協会主導の運営から、高校サイドへの移行に伴い、部長、理事長制及び、各都道府県ブロックの実情に即した常任理事や代表理事制を取り入れる。初代理事長に田中 昇氏を選出 ・全国大会記録集創刊 ・全国高体連加盟に向け、高体連旗・表彰等の使用申請の働きかけが始まる。 |
昭和55年 | ・全国高体連へ加盟申請する。 ・中田 昇氏二代目高校部長に選出 ・総務・競技・強化・事務局の4部門を設定し、積極的な組織運営策の取り組みが始まる。 |
昭和56年 | ・全国選手権大会開催方針変更・大会経費内部負担の軽減・大会運営への地元高校への協力要請 ・専門部設置県の増加を目指し、各地で運動広がる。 |
昭和57年 | ・小笠原朋憲氏三代目高校部長に選出。 高体連加盟申請継続 |
昭和58年 | ・全国高体連正式加盟への手順決定される。 ・第1回全国高校選抜大会開催(愛知・森林公園) ◎準加盟として競技種目を扱う。 ◎名義共催と全国総体開催期間中の同時開催禁止。 ◎加盟については、おおむね30都道府県で高体連加盟が審議条件または、40都道府県に於いて、実質的な活動の場合。 |
昭和59年 | ・組織拡充と事業実施内容等の統一化に向けて運動強化 ・ジュニア選手の強化並びに全米選手権大会への派遣事業始まる。 |
昭和61年 | ・清本 修氏理事長に選出 ・学校登録指定番号・ランキング制度開始 ・会報の発刊始まる。 |
昭和62年 | ・アーチェリー専門部設置に向けて、各都道府県高体連事務局への意向調査、協力要請を行う。 |
昭和63年 | ・全国高体連への加盟承認される。(5月) ・新組織による常任委員会開催(伊豆下田市) ・審判委員会を設置する。 ・全国高体連専門部規約審議、原案決定 ・里見勝人氏(淑徳高校校長)四代目高校部長に選出。副部長に松﨑洋右氏(大宮開成高)猪飼 彰氏(愛工大名電高)の2名を選出 ・清本 修氏(可部高校)初代専門委員長に選出 ・中込恵子(山梨・甲府第一高)オリンピック代表へ。 |
平成元年 | ・五代目高校部長松﨑洋右氏(大宮開成高)を選出 |
平成2年 | ・副部長に越田 稜氏〈学習院高)を選出。清本 修氏退職にともない、4月より薮内 徹氏(伊吹高)が専門委員長を代行する。 |
平成3年 | ・薮内 徹氏(伊吹高)二代目専門委員長に選出 ・第1回世界ジュニア選手権大会(ノルウェー)へ選手派遣 |
平成5年 | ・猪飼 彰氏顧問に、鵜飼康勇氏(愛知高)を副部長に選出 ・全国高校総合体育大会(栃木県・馬頭町) |
平成6年 | ・全国高校選抜大会長浜ドーム開催 ・越田 稜氏(学習院高)顧問に、桑ヶ谷森男氏(国際基督教大学付属高)を副部長に選出 |
平成7年 | ・鵜飼康勇氏(愛知高)顧問に、吉田悠記氏(愛知高)を副部長に選出 |
平成8年 | ・全国高校総合体育大会(山梨県・竜王町) |
平成9年 | ・全国高校選抜大会(茨城県波崎) ・田中康彦氏(愛知高)三代目専門委員長に選出 ・ホームページ開設 ・全国高校総合体育大会(京都府・日吉町) |
平成10年 | ・全国高校選抜大会(静岡県・掛川市) ・全国高校総合体育大会(香川県・丸亀市) |
平成11年 | ・全国高校選抜大会(静岡県・掛川市) ・桑ヶ谷森男氏(国際基督教大学付属高)顧問に、服部 豊氏(文京女子大高)を副部長に選出 ・全国高校総合体育大会(岩手県・松尾村) |
平成12年 | ・全国高校総合体育大会(岐阜県・高山市) |
平成13年 | ・全国高校選抜大会(静岡県・掛川市) ・服部 豊氏(文京女子大学高)顧問に、中元令士氏(国士舘高)を副部長に選出 ・全国高校総合体育大会(熊本県・菊陽町) ・高円宮牌を賜る。 |
平成14年 | ・全国高校選抜大会(静岡県・掛川市) ・全国高校総合体育大会(茨城県・波崎町) ・高円宮殿下、妃殿下御臨席 |
平成15年 | ・全国高校選抜大会(静岡県・掛川市) ・下屋浩実氏(高山西高)を副部長に選出 ・雨宮建次郎氏(日工大付属東京工業高)四代目専門委員長に選出 ・全国高校総合体育大会(長崎県・諫早市) 高円宮妃殿下御臨席 |
平成16年 | ・全国高校選抜大会(静岡県・掛川市) ・中元令士氏(国士舘高)顧問に、長埜 紘氏(国際基督教大学付属高)を副部長に選出 ・全国高校総合体育大会(山口県・周防大島町) 高円宮妃殿下御臨席 |
平成17年 | ・全国高校選抜大会(静岡県・掛川市) ・全国高校総合体育大会(千葉県・船橋市) 高円宮妃殿下御臨席 |
平成18年 | ・全国高校選抜大会(静岡県・掛川市) ・全国高校総合体育大会(奈良県・橿原市) 高円宮妃殿下御臨席 |
平成19年 | ・全国高校選抜大会(静岡県・掛川市) ・下屋浩実氏(高山西高)六代目部長に、住友和雄氏(徳島工業高)五代目専門委員長に選出 ・全国高校総合体育大会(佐賀県・多久市) 高円宮妃殿下御臨席 |
平成20年 | ・全国高校選抜大会(静岡県・掛川市) ・全国高校総合体育大会(埼玉県・宮代町) 高円宮妃殿下御臨席 |
平成21年 | ・全国高校選抜大会(静岡県・掛川市) ・後藤明男氏(鹿沼高)六代目専門委員長に選出 ・全国高校総合体育大会(滋賀県・大津市) 高円宮妃殿下御臨席 |
平成22年 | ・全国高校選抜大会(静岡県・掛川市) ・長埜 紘氏(国際基督教大学付属高)顧問に、渡邉俶充氏(駒場東邦高)を副部長に選出 ・全国高校総合体育大会(沖縄県・宜野湾市) 高円宮妃殿下御臨席 |
平成23年 | ・全国高校選抜大会 東日本大震災のため中止 ・全国高校総合体育大会(青森県・八戸市) 高円宮妃殿下御臨席 |
平成24年 | ・全国高校選抜大会(静岡県・掛川市) ・全国高校総合体育大会(新潟県・燕市) 高円宮妃殿下御臨席 |
平成25年 | ・全国高校選抜大会(静岡県・掛川市) ・渡邉俶充氏(駒場東邦高)顧問に、大林 誠氏(都立第四商業高)を副部長に選出 ・全国高校総合体育大会(佐賀県・武雄市) 高円宮妃殿下御臨席 |
平成26年 | ・全国高校選抜大会(静岡県・掛川市) ・全国高校総合体育大会(千葉県・市原市) 高円宮妃殿下御臨席 |
平成27年 | ・全国高校選抜大会(静岡県・掛川市) ・大林 誠氏(都立第四商業高)顧問に、永浜裕之氏(都立第四商業高)を副部長に選出 ・全国高校総合体育大会(奈良県・橿原市) 高円宮妃殿下御臨席 |
平成28年 | ・全国高校選抜大会(静岡県・掛川市) ・全国高校総合体育大会(広島県・広島市) 高円宮妃殿下・三女綾子さま御臨席 |
平成29年 | ・全国高校選抜大会(静岡県・掛川市) ・永浜裕之氏(都立第四商業高)顧問に、髙石公一氏(都立第四商業高)を副部長に選出 ・小野寺長久氏(都立第四商業高)七代目専門委員長に選出 ・全国高校総合体育大会(宮城県・宮城郡利府町) 高円宮妃殿下御臨席 |
平成30年 | ・全国高校選抜大会(静岡県・掛川市) ・全国高校総合体育大会(岐阜県・高山市) 高円宮承子女王殿下御臨席 |
平成31年 | ・全国高校選抜大会(静岡県・掛川市) |
令和元年 | ・全国高校総合体育大会(熊本県・八代市) 高円宮承子女王殿下御臨席 |
令和2年 | ・全国高校選抜大会(静岡県・掛川市) 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止 ・全国高校総合体育大会(三重県・松阪市) 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止 |
令和3年 | ・全国高校選抜大会(静岡県・掛川市) ・全国高校総合体育大会(福井県・鯖江市) 感染症拡大防止対策のため、男女別の日程で開催 高円宮承子女王殿下 録画にて御挨拶 ・野崎剛氏(山形県鶴岡南高)八代目専門委員長に選出 |
令和4年 | ・全国高校選抜大会(静岡県・掛川市) ・山内守明氏(甲南高)を副部長に選出 ・髙石公一氏(都立第四商業高)顧問に、 昼間一雄氏(都立第四商業高)を副部長に選出 |
令和5年 | ・下屋部長退任、山内副部長を部長代行に選出 ・全国高校選抜大会(静岡県・掛川市) |
令和6年 | ・山内守明氏(甲南高)を七代目部長に選出 |